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オリンピック代表争いにみたもの [日々の気付き]

フィギアスケート全日本選手権が終了し、バンクーバー・オリンピック代表が決定しました。
女子シングルは特に壮絶な戦いになりましたね。
出場枠3名のうち、グランプリ・ファイナルで日本人最上位だった安藤選手はすでに内定していたので、本大会で上位2名が残り2つの枠を賭けて戦うことになりました。
一番注目されていた浅田選手の優勝は順当な結果だったのですが、3枠目は果たして誰になるのか最後までわからない・・・。
結果は鈴木選手が2位、中野選手が3位。
でも、ふたりの得点差は髪の毛一本分といっていいほどほんとにごくごくわずかな差です。
つくづく勝負の世界は残酷なものです。

今シーズン全体の成績で見れば、3人目の代表が鈴木選手というのは文句の付け所がない結果だと言えます。
グランプリ・ファイナルへの出場権を逃した中野選手に対し、鈴木選手はファイナルで3位入賞。
ただ、中野選手の心情を考えると非常に辛いものがあります。
4年前のオリンピック・シーズン、中野選手は非常に好調な成績を収めていたのですが、当時の選考基準ではやはり僅差で代表を逃してしまいました。
確か当時の選考基準は、2年ぐらい遡った成績に基いてポイント加算していった結果上位3名というものだったと記憶していますが、代表決定した時期に好調だった中野選手が代表を逃した一方で、成績が振るわなかった安藤選手が選出されたことについては若干疑問の声もあったように思います。
これは、選考基準に該当する期間の前半での安藤選手の成績が良かったため、総合的なポイントで中野選手を上回ったということだったのでした。
一方、今回の選考基準は、オリンピック・シーズンにより焦点を絞った内容になっています。
ですから、誰が見ても以前より納得しやすい、よりフェアな選考基準になったとは思うのですが、2回続けてギリギリのところでオリンピック出場を逃した中野選手の心中はいかばかりかと考えると非常に胸が痛みます。

今更これをいうのはどうかとは思いつつ、4年前の選考基準が今回と同じだったなら・・・。
中野選手は明らかに4年前の方が調子が良かったと思うし、個人的には当時のプログラムの方が今のものより彼女に合っていたような気がするのです。
まあしかし、これはあくまでもタラレバに過ぎません。
4年前と現在、というよりも、重要な大会の開催時期に自分のコンディションのピークを合わせることの難しさ、というところが一番の本質なのでしょう。

もっとも、オリンピックに出る・出ない、とかは重要ではない、その時その時で素晴らしい演技が楽しめれば(選手も観客も)いいではないか、という意見もあるでしょう。
特にフィギア・スケートのようなスポーツは、スポーツであってスポーツではないというか、どんなにフェアで厳密な採点システムであってもなお数字で表しようのない要素があるのは確かで、非常に難しいですね。
しかし考えてみれば、芸術の分野でも競争とか上下関係みたいなものは実は存在してるのです。
オーディエンスの目線で言えば、「勝った負けた」の価値観というか表現の仕方がスポーツほどあからさまではないだけで、たぶん当事者目線だとそんなに変わりないかもって気もします。

つまり、競争のない世界はないってことなのかな・・・。
たぶんどこにいても多少なりとも押し合いへし合いみたいなことはあるのですよね。
そういう中で、どのように実力を磨いて、発揮していくのか。
スポーツの世界はとても明確な形で結果が問われるので、いつも色々考えさせられます。
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コメント 6

菊地一也

本当に。
フィギアほど注目を集めていない
ほかの競技でも
同じようなことがたくさん起こっているのだと思います。
それだけに代表に選ばれた選手には
重いものがのしかかるでしょうし
大変な世界です。
でも一般にも自ら似たような状況を作り出して戦ったり
重荷を背負ったりしている人は大勢いらっしゃいます。
どうもそのようにしなければならないと
人生とはそのようなものだと思っているようです。
本当なのでしょうか?

by 菊地一也 (2009-12-28 07:29) 

アクビ

菊地先生、ありがとうございます。

これは難しい問題だと思います。
スポーツの世界ではなくても、企業内などでも厳しい競争があったり、そういうものに巻き込まれたくないと思っていてもそうならざるを得なかったり。

競争を強いられる状況がなるべく少ない生き方をしようと思えば、そういう環境を得るまでの努力、それを維持する努力もたぶん必要で、おそらくそれはそれで自分との戦いみたいなことになるのだろうと思います。

ただ、その過程を楽しめるのか、苦痛と感じるかで大きな違いがあるかもしれないですね。
by アクビ (2009-12-28 10:34) 

kokomi

アクビさんこんばんは☆

菊池先生のコメント深いです。

私も何か見えない物に縛られていると感じる事があります。
人は自由なんだろうけど 何故だか不自由さを感じます。

そういった積み重ねが自律神経の不調の原因でしょうか。。。




by kokomi (2009-12-29 00:11) 

tsworking

この辺は非常に難しい問題だと思います。

正直なところ今回の全日本の結果を思うと、女子に関しては・・・・です。

それでも、全ての選手にベストを尽くして頂けたらと念じるだけです。
by tsworking (2009-12-29 00:48) 

アクビ

kokomiさん、こんちには。

私も長年、ある種の不自由さを感じてきました。
これっていったいなんなのでしょうね・・・。
長年の悪い癖みたいになってるというか、知らず知らずのうちに無意識でそういう思考パターンに陥り易いのかなあと思います。
少しずつ「悪い癖」を直していきたいですね。
by アクビ (2009-12-30 13:17) 

アクビ

tsworkingさん、ここ数年フィギアスケートはますます選手層が厚くなってきていて、特に女子は大変厳しいですね。

オリンピック代表に選ばれてもおかしくない選手が他にもたくさんいたと思うので、今回せんしゅつされた選手はそういう人たちを代表するのだ、という思いで実力発揮してほしいなあと思います。
by アクビ (2009-12-30 13:22) 

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