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ワンタンの皮に想う [心の履歴書]

前記事にて予告しました通り、夕食はワンタンスープを作りました。
それにしてもこのワンタンの皮のパッケージ、なんでこんなコピーをつけたのか・・・

今日、彼と二人で
ワンタンを作った。
意外とカンタン
手料理っておいしい
幸せ、幸せ。

東京ワンタンのワンタンの皮

今日、ひとりでワンタンを作った。
・・・それが何か?

一年ぐらい前だっただろうか、母が私に
おひとりさまの老後
という本を薦めてきた。
その本のことはすでに知っていたけれど(誰あろう、泣く子も黙る上野千鶴子先生の著書である)、わざわざ私に勧めるって、母の無神経さに改めて呆れた。
どうも、私はあえて望んでおひとりさましてると思っているらしい。
母なりに気を遣ったつもりだろうが、どう考えても嫌味にしか思えない。
思春期のころから人付き合いの難しさについて常に悩んできたけれど、母はそういうことにはやっぱりまるで無頓着だったのだなあ、ということが、そのときはっきりわかってとても哀しかった。
学校帰りに同級生と寄り道して無駄遣いだと頭ごなしに怒ることはあっても、健全な友人関係を築けているか、その中で私の世界を育んでいるか否かなどということには関心なし。
親の言いつけ通りに行動しているか、それしか関心がないのだった。

自分でいうのもなんだけど、私って実は家庭的なタイプ。
時代にそぐわず、案外良妻賢母タイプだと思う。
今のところその「隠れた才能」を発揮する機会には恵まれていないけれど、最近は「おひとりさま」というありがたいアイデンティティが認められつつあるので、せっかくだから楽しまないと損よね、と思うようにしている。
そうは言いつつ、頭の片隅で空しかったりするのだが、幼少時からなんでもひとりで出来るようにと育てられたお陰で、単独行動も、ひとりで生きていくことにも、それほど困らないのであった(正確には、困っていないフリをしてしまうクセが身に付いているだけ)。
まったく皮肉な話ではある。

母はたぶん、自分が出来なかった代わりに、私にはバリバリのキャリアウーマンになって欲しかったようだ。
私がまだ中学生ぐらいの頃、結婚したら専業主婦になると思うと言ったら、これからの女は外で働くべきだ、結婚しても仕事するべきだと力説されて、違和感を覚えた記憶がある。

そういえば、小学生のまだ低学年だっただろうか、母に「パートで働きたいけど構わないか」と聞かれて、私は「だめ。お母さんにはうちにいてほしい」と言ったのだった。
それに対して母は「近所のA子ちゃんはうちにお母さんがいないほうが気楽だって言ってるんだって。なのになんであんたはそうなの?」というようなことを言った。
だって、私は寂しい思いをしたくなかったから。
ただ、それだけだったと思う。
でも、母にとっては私が就労の機会を奪ったように感じたのだろうか?
そのせいで、私に辛く当たることが多かったのだとしたら、なるほど、という気もする。
だからといって、私が悪いとは思いたくない。

社会学、特に女性学(フェミニズム)を齧った人ならすでに頭の片隅に思い浮かぶことだと思うが、80年代になってフェミニズムは大きくシフトしてより複雑な言説にならざるを得なかった。
黎明期のフェミニズムは、家庭に留まる女と、家庭の外で労働力となっている女が、奇しくも対立する構図を結果として作ってしまった。
そうしたことに対する反省が生じたのだ。
一般的には、フェミニズムはいまだにそういうものと考えられていると思う。
だから多くの若い女性がフェミニズムは自分とは無関係の言説と思っている。

しかし、どうだろう。
70年代半ばに、母親と小さな女の子が、母親が外で働く是非について会話していた。
そして、それぞれの想いは行き違ってしまった。
時代背景が全く無関係とは言えないと思う。
ただ残念なのは、フェミニズムは常に進化しているかもしれないが、現実は、家庭の外で労働力となることが女性の新しい生き方と信じた当時の若い母親の思いはいまだに省みられることなく、宙に浮いたままということ。
そして、取り残されたように感じたあのときの女の子の想いも行き場を失ったままなのだった。
それぞれの想いを対立させるものは何だろうか。
この年月のあいだ、父親はどういう役割を演じてきたか。
一見どうでもよさそうなことのなかに、多くの答えがありそうな気がする。

そもそも、家族ってなんなのか?
一緒に居るだけでわかりあえると思うのは幻想に過ぎないと感じるのは私だけだろうか。
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